【閉店】平塚ラーメンの象徴「老郷本店」68年の歴史に幕|地元から惜しむ声続々

平塚老郷本店

珈琲

平塚市紅谷町にある老舗ラーメン店「老郷(ラオシャン)本店」が、2025年7月17日をもって閉店しました。1957年の創業以来、地元に愛され続けた“平塚タンメンの元祖”が静かにその歴史に幕を下ろしました。

平塚ラーメン老郷本店の湯麵
平塚ラーメン老郷本店の湯麵
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老郷本店!突然の閉店、その背景にあったのは…

老郷本店の閉店は、6月中旬からの休業を経て店頭の張り紙にて告知されました。「長きにわたりご愛顧頂きありがとうございました。店主急逝のため、誠に勝手ながら閉店とさせていただきます」

そう記された紙には、二代目店主である岩間和治さんが急逝されたことが静かに綴られていました。突然の知らせに、長年通っていた常連客や地域の人々は驚きと喪失感を隠せませんでした。

老郷=平塚の味だった

平塚ラーメン老郷本店の湯麵
平塚ラーメン老郷本店の湯麵

老郷の「タンメン」は、世間一般の“野菜たっぷり塩ラーメン”とは一線を画する唯一無二の一杯。透明感のある酸味の効いたスープに、細麺、そしてワカメと刻み玉ねぎが乗るというシンプルながら個性的な構成です。メニューは基本的に「タンメン」と「餃子」のみ。潔いスタイルで、多くのファンの心を掴んできました。

店内に入るとすぐ提供されるラーメン、ラー油をひとさじ加えたときの味の変化、そしてどこか懐かしい昭和の雰囲気……そのすべてが“ラオシャンらしさ”であり、平塚の風景の一部だったのです。

地元民から惜しむ声、SNSにも共感の輪

閉店のニュースが広がると、SNSや口コミサイトには地元のみならず全国のファンから惜しむ声が殺到しました。

「酸っぱさがクセになる唯一無二のラーメンだった。あの味がもう食べられないなんて信じられない」「小さい頃から通ってました。平塚に帰るたびに寄ってたのに……」「“ラオシャン”って、もはやラーメンとは違うジャンル。文化だった」「タンメン一杯で心が整う。そんな店だった」

中には、閉店を知って遠方から駆けつけたものの間に合わなかったという声もあり、「あの一杯をもう一度味わいたかった」「最後に行けなかったのが悔しい」といった声が多く寄せられました。

また、「他の支店は残っていてほしい」「味をどこかが継いでくれないだろうか」といった願いも多く、ラオシャンが単なるラーメン屋以上の存在だったことがよくわかります。

・ばかうけブログ

“あの味”は記憶の中に──

平塚老郷本店タンメンわかめたっぷり
平塚老郷本店タンメンわかめたっぷり

長年、平塚駅西口からほど近い場所で営業を続け、地元の学生や会社員、そして昔からの常連客に親しまれてきた老郷本店。観光客が「平塚に来たら一度は食べたい」と訪れる名所でもありました。

店内の椅子に腰かけて食べたあの酸っぱいラーメン、帰り道にふわっと感じた余韻……その全てが、地域の記憶に深く刻まれています。

68年もの間、地域に根ざし、変わらぬ味を守り続けてくれた老郷本店。そのラーメンはもう味わえませんが、あの一杯に込められた思い出は、これからも多くの人の心に残り続けることでしょう。

ありがとう、老郷本店。そして、ごちそうさまでした。

家事代行

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